SAVESEARCH ® システム
効率的な絶縁監視システム
SAVESEARCH ® システムは、ルツボ型誘導炉のコイルと鉄芯の間にすでに存在する絶縁不良、あるいは進行しつつある絶縁不良を素早く検知します。また、各鉄芯の絶縁層を個別に監視することから、絶縁不良の位置を特定することも可能です。
SAVESEARCH ® システムのハードウェアコンポーネント 左:測定ユニット 右:外付け表示・操作パネル |
SAVESEARCH ® システムの表示画面(ルツボ型誘導炉の例) |
使用用途
使用用途
ルツボ型誘導炉:
ルツボ型誘導炉で絶縁不良個所を探すのは、非常に時間のかかる作業です。接地障害は多くの場合、偶発的に短時間しか発生せず、従来の湯漏れ検知器では炉全体の絶縁状態しか診断できず、問題発生箇所を特定できないことが、その理由です。
従来の湯漏れ検知器で警報が出た場合、その接地障害が溶湯とコイル間、コイルと鉄芯間、コンデンサー/電源と接地間のどこで発生しているのか特定することができません。
絶縁不良がコイルと鉄芯間で起こった場合でも、コイルとの絶縁不良がどの鉄芯で起こっているか、あるいは起こったかはわかりません。
SAVESEARCH ® システムなら、鉄芯の絶縁不良を確実に検知し、電気絶縁の劣化箇所を特定することが可能です。
導入効果
導入効果
設備稼働率の向上
絶縁不良個所を迅速に特定し、予防保全を行うことで、設備稼働率が向上します。
コスト削減
設備保全費を軽減し、生産停止を回避することで、コスト削減につながります。
操業時安全性の向上
ルツボ型誘導炉の監視体制が改善されることで安全性が向上します。
製品特徴
製品特徴
- シンプルかつ安全な操作が可能
- 過酷な環境下での使用に適した堅牢なユニット
- 社内ネットワークへの統合が容易
- センサー、システム全回路の自動自己診断機能を搭載
- 供給電源が独立した測定システム 既存の湯漏れ検知器から影響を受けない
- TeamViewer を使用した迅速なリモートサービスの提供
- 継続的に記録されるデータをもとに、トレンドを把握することが可能
- 炉の制御系統への統合が容易
機能原理
機能原理
SAVESEARCH ® システムは、従来の湯漏れ検知器よりもはるかに高い絶縁抵抗域まで測定することが可能です。そのため、電気絶縁が劣化しつつある箇所を早期に発見、検知することができます。検知された鉄芯の絶縁状態に基づき、鉄芯部分の清掃など、予防保全策を計画し、実行することが可能になります
コイルと各鉄芯の間にSAVESEARCH電極を取り付けます。この電極は、通常使用される絶縁材の代わりに用いることができます。それにより、絶縁不良が発生した場合にどの鉄芯で問題が起きているのか、迅速に判断することができます。
SAVESEARCH ® システムを導入しても従来の湯漏れ検知器の機能には影響を与えませんので、既設の湯漏れ検知器は引き続きお使いいただけます。