沿革

Savewayの前身となる「Feuerfeste Überwachungstechnologie Saveway GmbH」をDr. Manfred HopfがHerrmann一家とともに設立した当時、今日のようなグローバル企業に成長するとは、誰が予想したでしょうか。当時、Dr. Hopfが目指したのは、安全を監視する革新的な技術の開発です。現在、ユーザーのみなさまにご愛用いただいている製品は、Dr. Hopfがイルメナウ工科大学にて安全監視をテーマとする博士論文を執筆中に、その着想を得て形となったものです。

創業時のメンバー電気工学、鋳物、耐火物の専門家たち
創業時のメンバー電気工学、鋳物、耐火物の専門家たち

 

創業当時のメンバーは、操業中でも耐火ライニングの残厚を継続監視できる装置の開発に、日夜邁進しました。そして1992年、初代SAVEWAY ® システムが完成、2トン高周波誘導炉に導入されます。炉の安全における新たな時代が切り開かれた瞬間でした。それまでは、操炉を停止する適時を見極める際、作業者の「優れた勘」だけが頼りでした。Savewayは、最新のテクノロジーにより、目に見えない溶損を視覚化することに成功したのです。作業者と溶解関連設備を守る最高の安全監視装置がここに誕生しました。
以来、Savewayは、テクノロジーを提供することを理念として設立された数少ないドイツ企業の一社として、高度に進化した安全監視装置をマーケットに提供し続けており、1999年には組織を改組、Dr. Manfred Hopfをオーナー社長とする「Saveway GmbH & Co. KG」として、現在に至っています。

その後、炉体の安全監視装置にはさらなる課題が課せられます。チャンネル炉の一部のエリアを監視するための新たな製品と測定技術の開発が必要となったのです。そして1996年、ある保持炉における深刻な湯漏れをきっかけに初代SAVELINE ® システムが完成しました。時を同じくして、このSAVEWAY ® テクノロジーの適用が鉄鋼やセラミック、ガラス産業で次々と始まります。1999年には一次製錬の分野でも初めて使用されました。

2004年、ユーザーと従業員の増加によって手狭になったため、より広い社屋が必要となりました。もちろん、拠点をLangewiesenから移すことはしませんでした。その年の7月2日に現在の新社屋が落成します。新社屋には、Savewayの製品開発・製造にふさわしい大きな製造エリアを設けました。

ドイツLangewiesen の新社屋ドイツLangewiesen の新社屋

さまざまな分野で技術貢献を果たすには、常に革新的であることを自らに課し、新しい課題に挑戦しつづけなければなりません。その姿勢を証明すべく、Savewayは2005年、耐火物の残存水分と乾燥を監視するSAVEDRY ® システムを完成させました。また、2008年には、鋳造業界からのご要望にお応えし、誘導炉における予防保全のための鉄芯個別監視システムSAVESEARCH ® も開発し、後に特許も取得いたしました。

最も新しい製品として、光ファイバーを使ったOPTISAVEシステムをご紹介しております。OPTISAVEシステムには2種類あり、温度測定の目的に応じてお選びいただけます。どちらも、プロセス最適化と摩耗監視を行うためのシステムで、主に一次製錬業界の製錬設備で使用されます。OPTISAVEシステムの開発過程で生まれた、水冷カッパークーラーに埋め込む線状のセンサーはSavewayの特許技術です。国際特許も含め、これまでに5つの特許を取得しており、さまざまな溶解関連設備で導入していただいております。

ユーザーのみなさまに、より充実した販売サービスとアフターサービスをご提供するため、北米、日本、南アフリカに子会社を設立いたしました。Savewayの唯一の製造拠点は、これからも、ドイツのLangewiesenであることに変わりありません。革新的アイデアを生み出し、これを実践的な解決策へと昇華させるためには、ユーザーのみなさま、大学、そして各種専門協会団体との緊密な連携が不可欠です。
そのため、溶解関連産業に携わる仲間のみなさまとの情報交換の場、また建設的な議論の場として、Savewayは毎年、専門家会議を開催しております。

イルメナウ工科大学での博士論文をきっかけとするイノベーションが、今日では安全のグローバルスタンダードへと発展を遂げられたのは、ユーザーのみなさまのご協力の賜物です。Savewayは安全監視システムだけではなく、耐火ライニングの寿命を左右するさまざまな要因に関する知識をご提供し、それに基づいて効率的な操炉のためのご提案をさせていただくことで、ユーザーのみなさまから高い評価と信頼をいただいております。を合い言葉に、革新的な製品の数々、確かな技術と高い専門性を備えた熱意あるスタッフ、そして海外の子会社3社とともに、明るい未来に向け歩んでまいります。これからも:

イノベーションこそ成功の鍵!

弊社の歩み

弊社の歩み